もりの おくで のねずみたちが へいわに くらしていた。
そんな ある はるの あさ、いっぴきの まちねずみが とおりかかった。
その まちねずみは のねずみたちに すてきな マルディ・グラの はなしを きかせた。
のねずみたちも マルディ・グラを やりたくなった。
そこで もりの なかを かざりつけ、パレードの よういをし、かめんを つくった。
ゆうがたに なると、みんな あつまって、おどったり、うたったり、たのしんだ。
つきが いちばん たかくまで のぼると、のねずみたちは おもいおもいの かめんを つけた。
おそろしい うなりごえや、さけびごえで、おどかしたり こわがらせあったりした。
すこしずつ、みんなは じぶんたちが おとなしい のねずみであることを、わすれはじめていった。
ある あさ、すっかり じぶんのことを わすれた のねずみたちの まえに みたこともない おそろしいものが あらわれた。
おそろしいものって なんだろう?
のねずみたちは どうなるの?
じぶんたちのことを おもいだすことが できるかしら。
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